2012年7月19日木曜日

HOME LABO.の素材と私が思うこと


今回は、来店して頂いたお客様にお渡ししているチラシの内容をのせますね~





小麦粉は、日本産のものを中心に使用しています。
白い粉は3種。
その年によって、日本各地で育った強力粉をブレンドしたそめいよしの
ホームラボの小麦粉の中では一番出番が多くて、ふっくらとした噛み心地が欲しい時には、
この子(粉)が欠かせません。
福岡の大地で育ったミナミノカオリという種類の強力粉みなみの穂は、HOME LABO.のバゲットには欠かせない子(粉)。
この生粋の九州っ子は、奔放そうに見えて、実は、繊細で、しっとりしたきめ細やかなお肌の上品なお嬢様。
いい香りを放って、周りのみんなを、捉えて離しません。
そして、おかしに欠かせない薄力粉は内麦ゴールド
この子(粉)は、時にはサクッと、時にはしっとり、変幻自在に変身する忍者のように
いろいろな姿に身を変えてくれる頼もしい色白さん。
そして、
私が愛してやまない全粒粉
生まれてきたままの姿が一番あじ(味・栄養)がある、ということを身をもって教えてくれています。
影の立役者は・・・
アメリカから、またあるときにはオーストラリアから、はるばる外国からやって来る、Mr.ライ麦
強い志を持った農家さんが、農薬を使わないで育ててくれた有機育ちのこの子(粉)は、
細かい粉状のものから、細挽き、そして、かの地の姿のまま(粒)で、私たちを楽しませてくれます。
その他にも、
みなみの穂の兄弟分の洒落た名前のムーンストーン
少し茶色がかって、独特の香りがするのは、石臼挽きされているから。


福岡の粉屋さんが、丁寧に丁寧に育て上げた子(粉)。
無くてはならない、お塩。
遠く、おフランスの南、地中海沿岸のカマルグ地方からやってきたサラン社のセル ブランジュリ(パン屋のお塩)
塩味の中にも、地中海の風の様に優美なやさしい甘さが感じられます。
お砂糖は、
奄美諸島産の素焚糖(すだきとう)毎朝、蓋をあける度に、その甘い香りにうっとりさせられます。
茶色い容姿は、「サトウキビの栄養価を無くさないように」と、砂糖メーカーさんの努力の賜物。
ミネラルたっぷりの優秀なお砂糖です。
ホームラボのパンとパウンドケーキのプレーン味はこのお砂糖が大活躍してくれています。
そして、もう一つの甘みの要、北海道産のビートグラニュー糖(甜菜糖)
真っ白でサラサラの北国育ちのお砂糖が、
遠く南の九州で、変幻自在に姿を変えて、私たちを豊かな気持ちにさせてくれます。
その他にも、カナダ育ちのメープルシロップメープルシュガーetc…
忘れてはならない酵母は、世界遺産・白神山地で見つかった白神こだま酵母
ホームラボのパンたちをゆっくり育て、やさしい味にしてくれる野生種の力強い酵母です。
ベーキングパウダーは、アメリカ、ラムフォード社のアルミニウムフリーの逸品。
天然の鉱物と遺伝子組み換えされていないトウモロコシだけを使った選抜品。
最後に、もう一つ、
私の思い出の土地(2年間、世界遺産アンコールワットのふもとで生活していました)、カンボジア産のコショウ
日本人の私たちにとっては、まだまだ内戦の記憶が生々しいカンボジアは、
かつてコショウの一大産地として世界に名を馳せていました。
しかし、内戦でそのコショウ畑は一時、絶滅の道へ・・・
今では、努力の甲斐あって、また、コショウ畑が復活。
直径5mmほどの小さな小さな実が、わたしたちに豊かな風味と、食欲を与えてくれます。
そして、
日々、それらが、仲良くミキサーの中で一つになって、オーブンの中で一つのかけがえのない食べ物になっていく・・・
私の一番の喜びは、この子たちのそれぞれのユニークな特長を生かし、
おいしい食べ物にしてあげれた時。
一番忘れていけないことは、皆様の日々の糧(身体)を作っているという自覚。
今の一番の目標は、大村ならではの手土産になるようなお菓子を作ること!!!(公言してしまいました~)
ホームラボは、そんな、日本の西の地さな町で誕生した小さなお店です。







4 件のコメント:

  1. すばらしいです!
    見習いたい、商品への愛情!
    涙出てきそうです(T_T)

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  2. 国立店で、吉田さんが楽しそうに、その日の野菜を調理していた姿が思い出されます^-^
    吉田さんやあか眼鏡君、いたみちゃん達との厨房は楽しかったなぁ

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  3. ステキな お店が とうとう実現!おめでとうございます!
    長崎にいって ぜひぜひ お伺いしたい!
    カンボジアで おめにかかったのが 懐かしいです! こしょう・・ 我が家でも 活躍していますよ
    ステキなお店が ますます 盛況でありますように!

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  4. ぐるにゃんさん

    ありがとうございます!
    明日でようやく、というか、あっという間に、開店2カ月経とうとしています。
    我ながら、梅雨、夏という、この業界では凶の時期に開店しましたが、
    たくさんの方々の協力を得ながら、営業することができています。
    本当にありがたいです。

    カンボジアでの一瞬の出会いでしたが、お付き合いができる事に、とっても嬉しく思います。
    時間の問題ではないんですね~

    私も、香り高いカンボジアのコショウを(秘かに)広げるべく、
    これからはお菓子にも使っていきたいと思っているところです!
    「マンゴーと黒コショウのパウンドケーキ」とか合いそうですが、
    夏のイメージなので、これからだと、栗と胡椒の組み合わせなんていいかなぁー

    まだまだ、残暑が厳しいですが、お体に気をつけて下さいね。
    私も、夏バテしないように、がんばりま~す^-^


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