2015年6月11日木曜日

世界に一つだけの本~人生に必要なことは~

慌ただしく過ぎていく時の波に、
ふと、足元をすくわれそうになった時、
必ずひもとく本があります・・・
その本には、ある女性の人生が描かれています。
どこにでもある、ごく普通の人生。
でも、本の中の彼女に出会うと、
心の湖に波紋が幾重にも広がるように、
ゆっくりと、やさしい言葉が満ちていきます。
今日は、どんな彼女に、会えるでしょうか・・・
 
私の名前は、月原加奈子。38歳。旅行会社に勤めている。
 

私が、好きなラジオ番組、
『Sound Library~世界に一つだけの本~』は毎回、このフレーズで始まります。
お店を始めた3年前。開店前後、一番ばたつく時間帯にやっていた放送でしたが、
月原加奈子演じる女優木村タエさんの声が流れてくると、
出来るだけ余計な音がしないように、静かに仕事をしていました。
でも、いつのまにその放送が終わって久しい昨日、
ふと、Podcast(ポッドキャスト)で探したところ、
過去244話が聞けるようになっていました!
(Mac,またはPCのかたはこちらから聞けますよ→http://www2.jfn.co.jp/library/
携帯の方はPodcastのアプリをダウンロードしてから、検索してみてください)
と、しらべたところ、まだ、放送されているようです!
長崎で、放送終了していただけだったんだ。な~んだ。

そこで、第一話から聞き始めました。

そして、昔聞いたことのある一話が流れ始めました。
第2話「かずのこ」

旅行会社に勤める加奈子の元に、
加奈子の父親と同じくらいの年齢の吉田さんというお客様がやってきました。
「離婚して実家に戻り、ふさぎ気味の娘に旅行をプレゼントしたい」とのこと。
そこで加奈子は考えます。
「どこに旅行するか?問題は、旅をする人の何かとシンクロするかどうか。
人は、五感に思い出を宿すものだから」


自分の父親と同性代の吉田さんと話したことで、
加奈子は、就職先で悩んでいた頃、父親から向けられた言葉を思い出します。
「人生に必要なことは、次の3つだ。
 愛する仕事。
 愛する地域。
 愛するパートナー。

だから、加奈子が一生、愛せると思う仕事にしなさい」

映画好きな娘さんにオススメしたのが広島の尾道。

何日か経って、吉田さんが来店されました。
娘さんが今回の旅行をとても楽しむとが出来たことの感謝の言葉を伝えるために。

「その旅行での、高校の時の同級生との偶然の再会が、
失くしていた、あるいは、忘れていた自信を取り戻すきっかけになったみたいです。
かつての自分は、明るく、正義感が強くクラスのまとめ役だったんだと、覚えていてくれる人がいるという安心感。
むしろ、娘は、自分のことを暗くて存在感のない生徒だっとと思っていたから。
瀬戸内海の輝く水面に何かを見つけたんでしょう、と。」

この仕事をしていてこんなに嬉しいことは無いと思う加奈子。

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私が書いたあらすじに一言も「かずのこ」という単語が出てきてないことは、お詫びいたします(笑)
全編聞いていただければ、「かずのこ」が、この回に郷愁と素敵なユーモアを与えてくれていることが分かりますよ~

とにかく!木村タエさんの声がすてきなんですよね~
声と声の余韻。
そして、まるで詩を読んでいるような文章。

先程、書いたように、全244編あるので、加奈子自身にも色々なことが起きていきます。
いつの間に38歳から39歳になるし(笑)
どの回があなたの心に響くでしょうか?
私的には、とにかくオススメのラジオ番組です。
やっぱり、特に、女性にかな。

この回で、
加奈子の父は、人生に必要なことは、愛する仕事、地域、パートナーだと言っていますが、
私の3つは何だろう・・・
皆さんの3つは何ですか?
しばらく、考えてみることにします。

(因みに、私の母に、さりげなく聞いてみたら、健康、お金、子供、と返ってきました)

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