2015年5月22日金曜日

私の修行時代~朝の連続テレビ小説をみて

NHK朝の連続テレビ小説「まれ」、皆さんはご覧になっていますか?

現在の放送では、
主人公のまれが石川県の能登から上京して、修業先のケーキ屋さんを見つけ、
偏屈でお菓子バカのシェフの元、最初のクリスマスを迎えようと、
七転八倒しているところです。

これを見ていると、やっぱり、自分の駆け出しの頃、修行時代を思い出しちゃいますねー


私も、まれと同じ、製菓学校は行ってない口で、
何の知識もなく、アルバイトからこの世界に飛び込みました。

HOME  LABOを開くまで、
パン屋2軒(長崎)
ケーキ屋2件(福岡、長崎)
デリ1件(東京)
レストラン1件(東京)
カンボジアのお土産のクッキー屋さんと回ってきました。

多いですか・・・(^_^;)

この世界に飛び込むのも決して早い方ではなかったし、
同じお店に何年もいたことがなかったので、
「自分は我慢が足りないのか。ひとところでじっくり働くべきなのか」と
悩んでいたケーキ屋時代に、自分の修業先ではないお店のシェフから
「修行の仕方は人によって違う。
一つのお店で、何か一つでも勉強になることがあったら、それでいいと思う」
との言葉を頂きました。
自分を肯定してもらったような、ありがたい言葉でした。
その言葉がなかったら、今の自分はなかったかも。

これ、いい感じの話ですが、今からが本番(笑)
今だから笑える「修行トホホ事件」です。

其の壱:
「この仕事向いていないんじゃ事件」
パン屋さんで働いていた頃。納品のパンにお塩を入れ忘れたんです!
皆さんは、塩無しパンを食べたことはありますか?
もうね、食べられたもんじゃないんですよ。
大村弁でいうところの「さぶなか」です。
その他にも、ちょこちょこやらかしてたんですよね、その当時。
その時ばかりはシェフから
「お前、この仕事向いてないんじゃないか」とまで言われました。
Oh my Goーーーーd!
でも、そりゃ、そうですよね。お店の信用に関わることですもんね。

その頃は、そんな状態ですから、落ち込むことが多く、
だからといって、気を紛らす手段も知らず
(地元から離れて一人暮らしでしたし、若かったんですかねー)
母方のお寺に行っては、おじいちゃんが眠るお墓の前で、
ぽろぽろと涙を流していました。
私、何やってるんだろう・・・って。
ひょー、暗っ暗っ暗っ!
今、その情景を思い出すと、ちょっと引きますね。
ちょっとどころじゃないでしょうか(笑)

其の弐:
「その顔怖い事件」
新規オープンの福岡のケーキ屋さんで働いていたころの話です。
もともと、軽度のアトピーは持っていたのですが、
ある時期、目の周りが真っ赤になってしまったんです。
自分で鏡を見ても、「なになに?その顔、どうしたの?怖いかも」と思うような顔でしたからね。
接客もやっていたので、来られるお客様に申し訳ないような気もするほどでした。

何軒か皮膚科を受診して、やっと、元の顔に戻った時は、本当にホッとしました。

はっきりとした病名は忘れてしまいましたが、
理由は、「食生活」だったかと。
まぁ、その時はその時なりのストレスや仕事の疲れもあったかと思いますが、
食事をちゃんと摂っていなかったですもんね。
例えば、
仕事が終わり、歩いて5分くらいの一人暮らしの部屋まで、
夜道を(!?)その日の売れ残りのシュークリームを2~3個頬張りながら帰り、
スーパーのから揚げ弁当を食べる。
Oh my Go----d!
これまた、そりゃ、そうなる訳ですよ(苦笑)


その他、
パン屋さんにある食パンをスライスする機械、皆さんもご覧になったことあるかと思いますが、
あれ、良く切れるんですよね~
それで、指先をスパッと切ってしまって、慌てた私は血が吹き出る指を口にくわえ、
(幸いにも近くにあった)皮膚科に飛び込んだこともありました。
皮膚科に着いた私の口元は、きっと、赤く染まっていたことでしょう。ひょー!

というわけで、
決して、優秀でも何でもない修業時代を過ごしてきた私なので、
まれの失敗、活躍もある意味、「あるよね~」と楽しく見ている次第です。

今、がんばっている若い衆にも、めげずに頑張ってほしいなー

と、上から目線で語っていますが、かく言うわたくしもまだまだ、修行の最中でございます!

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